1.おすすめのスタイル


 

1.1. スリーピース

スリーピース

どうしてもぽっちゃりな方だとお腹が大きいので、お腹に合わせると全体的にだぶだぶな印象になりがちです。
それじゃあ「ジャケットのボタンを留めなければいいのでは?」というと、スーツでは立っているときはジャケットの前ボタンを留めるのがマナーです。なぜかというと英国や欧州では「シャツ」と言えば古くは肌着(下着)として扱われていて、前ボタンを開けるのは下着を見せているというマナー違反だからです。スリーピースの場合はベストでシャツを隠しているので、ジャケットの前を開けていてもマナー違反ではありません。基本的にボタンはすべて開けるのがおすすめで、ジャケットのボタンをすべて閉めてしまうと着ぶくれた印象になってしまい、スーツの着こなしとしてはいまいちになってしまいます。
これを利用して、ジャケットの前ボタンを留めないのを前提に、肩や胸回りに合わせたサイズバランスを選べばスッキリとした着こなしが可能です。(その場合はオーダーで仕立てる事になると思います)

1.2. ジャケスラ

ジャケスラ

ビジネスのカチッとした商談の席ではNGですが、最近はビジネスでもカジュアル化が進みジャケスラがOKの業界が有ると思います。そんな時はインナーにTシャツやポロシャツを着て、ジャケットの前を留めなくても違和感は有りません。スリーピースの場合と同じに、ジャケットの前ボタンを留めない前提でスッキリとしたサイズバランスで着こなしが可能です。また、素材もストレッチの有る生地を選べば、より快適な着心地の楽しめます。

2.おすすめはオーダースーツ

スリーピース

デザインや素材も大事ですが、スーツ姿をカッコよく見せるポイントはサイズ感になります。
メンズの場合、大きい部分にサイズを合わせるという必要が有るので、
ぽっちゃりしたお腹の大きな人だと、おなかに合わせて服を選ばないといけなくなるのです。
Tシャツやポロシャツならストレッチ素材も有るので、ぽっちゃりした体型にもフィットします。

ところがスーツだとそうはいきません。

お腹に合わせたジャケットだと袖の長さや着丈が長くなってしまい、だぼだぼでだらしない印象になるかと思います。その様な時こそオーダースーツの出番です!体型に合わせて袖丈や着丈を調整してスッキリとしたサイズで作る事が出来ます。
パンツについて考えると、どうしてもお腹周りが大きくて太腿も太いので、裾まで太いシルエットのパンツが多いかと思います。オーダーなら裾幅を調整する事によりスッキリしたシルエットにする事が可能です。

ここまでは普通のオーダースーツのお店でも対応してくれますが、ぽっちゃりした方に合わせていくつかのポイントが有るので説明してみます。

3.オーダースーツのポイント


 

3.1. ジャケット

ぽっちゃりした方でも、昔スポーツやっていて腕が太かったり、背中の筋肉が多くついていたりする事も有ります。
パンツで考えると分かりますが、太腿から裾までが太いとスッキリしたシルエットになりません。ジャケットの袖も同じです!二の腕に合わせた袖幅でも袖口幅を細くすればスッキリと見えます。

マッチョの方も同じで、袖口を細くすればスッキリ見えます。

マッチョ 袖口

またアームホール(袖の付け根の大きさ)が大きい方が楽かと思われがちですが、アームホールが大きすぎると腕を上げた時に前身も引っ張られることになり動きにくいジャケットになってしまいます。(詳しくは別のページで)
特にお腹に合わせた大きいサイズのジャケットだと、アームホールが大きくなる傾向が有るかと思います。弊社のオーダースーツなら、「袖幅・袖口幅・アームホール」と調整可能ですのでご相談ください。

3.2. パンツ

パンツの場合はどうしてもお腹周りが大きくて太腿も太いので、裾まで太いシルエットになりがちなので裾幅を調整する事によりスッキリしたシルエットにする事が可能です。その際、裾に合わせて膝幅も調整出来ますので、ふくらはぎが太くてパンツが引っ掛かるようでしたらご相談ください。
また、股上もウエストやお尻に合わせて深くなりますが、お腹が大きいとお腹の下にベルト位置がきてまたの所がだぶつく事も有ります。そのような時は股上の調整も出来るのでご安心ください、ただどうしてもズボンが下がる事も有るので、その時はサスペンダーの使用を考えると良いかと思います。サスペンダーもクリップで留めるタイプでなく、本格的なボタン式のサスペンダーにするとお洒落ですよ。