1.ワイシャツの袖丈と裄丈の違い
スーツの袖の長さは「袖丈」という表記なのですが、ワイシャツの場合は「裄丈」という表記が多く使われています。
違いは、「首のつけ根の中心」から「手首のくるぶしの下」までの長さが裄丈で、「肩先」から「手首のくるぶしの下」までの長さになります。
既製品で「40-84」などの表記があったら、後ろの数字84㎝が裄丈の意味です。
2.ワイシャツの裄丈の適切な長さについて
2-1.スーツの袖より、シャツの袖が出る長さ
スーツの袖より、シャツの袖が1~1.5cmほど出る長さが一番カッコよく魅力的に見せてくれます。
手の甲にかかりすぎるとだらしない印象に、シャツのカフスが見えすぎるのも小さいスーツを着ている印象になってしまいます。
肘を曲げた時は立っている時より少し多く見えますが、これもカッコ良いですね。因みに既製のシャツだと裄丈に遊びが無いので、スーツの袖の中に入ってしまう事も有ります。(2-3.で理由を説明します)
2-2.スーツの袖よりワイシャツの袖が長い理由
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2-3.既製ワイシャツとオーダーシャツの裄丈の違い
既製ワイシャツの場合は、立っている状態で手首のくるぶしの下ぐらいの長さの物を選ぶと思います。
但しこれだと長さの遊びが無いので、肘を曲げた時にシャツの袖がスーツの袖の中に入ってしまいます。また、電車で吊革につかまった時に、シャツが中に入ってつっかえる感じが有りませんか?
オーダーシャツの場合の袖丈は、カフスボタンをはずした状態で親指の付け根付近まで長さを取ります。(大体の目安は、手首のくるぶしから3~4cm長く)これには理由があり、腕を動かしてもカフスが引っ込まないようにゆとりを持たせた長さになります。机で肘を曲げた状態でもカフスが手首に残る長さです。
袖丈が長くなりすぎると思われるかもしれませんが、カフスのサイズを手首に合わせることで手首の上で止まり腕を下ろしても落ちて来ません。カフスの上に少しゆとりが出来ますが、このゆとりで腕を動かしやすく着心地のよいワイシャツに仕上がります。
2-4.既製ワイシャツとオーダーシャツのカフスサイズの違い
既製品のカフスサイズはある程度ゆとりを持たせないと多くの人のサイズい合いませんので、あらかじめカフスを緩くして手を曲げたときにスムーズにカフスが中に引っ込むよう設定しています。その為、手を下にした時に手首のくるぶしの所までに長さにしています。また、また、調節用にアジャスト釦が付いていて、緩い時は内側のボタンで対応するようになっています。しかし、たいていの場合、釦間が2cm以上あるので、内側のボタンで留めるときつくなるかと思います。
極端な例ですが、カフスボタンを留めたままでシャツに袖を通せたことありませんか。その場合は明らかにカフスサイズが大きすぎます。
オーダーシャツの場合はお客様の手首周りのサイズを測り、6cmぐらいのゆとりを付けてカフスサイズを設定します。その為、腕を下げた時に親指の付け根で止まる、着やすくて動きやすいシャツとなります。
また、左右でカフスの大きさを変えられますので、ダイバーウォッチのような厚い物なら1cm、クラシックで薄い時計なら0.5cm位を目安に、左右のカフスの大きさを変えるとよりフィットします。
高身長のわりに体や首が細かったり、既製品の袖丈が合わないという人はオーダーのワイシャツを一度着てみることをおススメします。
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